お客様の不動産売却について
お客様に求められるもの、私たちの使命はいかに資産を残すことが出来るか。不動産の売却についてはこれに尽きると思います。
売却の方法についてはインターネットを少し検索すれば、幾多の手法を凝らしたようなもっともらしい広告を目にします。
しかし長年この仕事に携わり常々思うことですが、魔法のような売り方など 本当は存在せず、一つしかないこの不動産が欲しいと思ってくれる一人の人 を探すという実は至ってシンプルなものです。
売れない不動産はない
これは何かのテレビドラマの台詞を引用したものではなく、私がかつて勤めていた会社の上席に教えてもらった言葉です。
例えば、駅から近く間口も道路幅員も広い30坪の土地があったとします。これが100円で売りに出れば誰でも買います。1,000円でも10,000円でも誰でも買うでしょう。それが、1,000万円になり3,000万円になると次第に購入したいと思う人の絶対数は減っていきます。売りたい側と買いたい側の希望する価格がかみ合うこと。一人一人のお客様のご事情に添った最適なご提案を致します。
お客様に寄り添うこと
何でもご相談いただける家族のような友達のような存在でありたいと願っています。
話しやすいからついと言っていただける時こそ、言葉には出せませんが冥利に尽きる瞬間であると感じています。当初お悩みとしてご相談いただくことが多いのは意外に荷物の撤去です。片付けをどうしよう、何から始めればいいのか。その段階からお気軽にご相談下さい。
ご査定や販売について
いざ不動産の売却をという話まで進みましたら、まず目安として相場観(路線価や公示価格、過去の事例など一通りご提示します。実勢相場は実は思われていたより高いということが多々あります)をお伝え致しますが、販売開始の価格はお客様に委ねております。
販売開始後、お問い合わせの状況や閲覧件数、近隣の新規売り出し情報などをご報告のうえ適切なアドバイスを差し上げます。
時限措置を含む税金への対応
ここは差がつく仕事になります。過去にお取り引きをいただいたお客様や士業の方々よりご紹介をいただく中で最も多いのが相続されたお家や土地のお話です。大きな金額を取り扱う不動産ですので、知っていると知らなかったとでは税引き後に手元に残るお金に最大1,200万円の差が生まれることがあります。勿論、購入時より売却時の金額が高くなったという場合でも適宜アドバイスを致します。脱税は出来ませんが、ケース毎に最善策をご案内します。
士業の方々との連携
住まいの売買に携わる業界で仕事を始めましたが、次第に様々なお声掛けを頂戴できるようになり、いわゆる所有者不明の土地や権利関係が複雑な土地の取り纏めもご依頼いただいております。と、言いましても格好のいいものではなく法務局に籠り100年以上前の人物を探したり、あっちで怒られこっちで怒られしております。
その甲斐あって今までご依頼頂いた数十年放置されてきた土地や200名以上の地権者が絡む土地の問題を解決して参りました。滅多にないことではあると思いますが、このような不動産についてもご相談下さい。各分野、この人以外にいないという優秀な士業の方々に支えていただいております。
ご縁
私が昔から大切にしている言葉に「袖すり合った縁をも生かす」というものがあります。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、江戸時代の武将が残したものです。不動産仲介とは、人と人とを結ぶことであり、ご売却いただくお客様がそのスタートです。
現代では着物を着る機会はほとんどなく触れ合う袖こそありませんが、一本の電話やメールから始まる出会いがお客様にとっても良い縁であったと思っていただける仕事を心掛けております。